フィトンチッド
誰の力を借りることもなく、樹木が何千年もの間生き続けることができる生命力の源です。フィトンチッドという名前は、ロシア語で、フィトン=「植物」 チッド=「他の生物を殺す能力を有する」という意味をもちます。 これを繋げて読むと、「植物からでる揮発成分は殺菌作用がある」という意味になります。
フィトンチッドは、自由に動き回ることのできない植物が、害虫などの外敵から攻撃や刺激を受けたり、傷ついた時でも病原菌に感染しないように傷口を殺菌したり、害虫を寄せ付けない為にフィトンチッドを作りだし、発散することによって、自らの身を守ります。
昔の人は植物の不思議な力(フィトンチッド)に実体験から気付き、私達の身近な分野で葉や木が利用されてきました。
腐らない。という成分を活かして → 針葉樹の葉に包んで生鮮食品を運びます。
抗菌効果を活かして → まな板に使用されています。
酸化防止効果を活かして → 生もののショーケースに使用されています。