春雨でも濡れないほうがいい?免疫力を上げて風邪予防をしよう
「春雨じゃ、濡れてまいろう」は、多くの日本人が聞いたことのある名台詞ですが、現実的に春雨でも濡れるのはあまりおすすめしません。しとしととした小雨の中を、近所のコンビニまで買い物に行くならそれほど問題ありませんが、少し長い距離を歩くとなると風邪を引く可能性があります。
特にコロナ禍の今はくしゃみひとつするだけでも、周りに気を使ってしまいますよね。熱っぽいとか喉が腫れているとなると、行動が制限されてしまいます。そうならないためには風邪を引かないようにしたいところ。そこで今回は春の風邪対策についてご紹介します。
ですから、昨シーズンよりは症状が強く出る可能性が高い、と考えられます。ぜひしっかりと対策しましょう。
体を冷やさないことを心掛ける
春は気候の変化が大きく、最高気温が20℃以上になった数日後に10℃を下回るなんてこともあります。このような急激な気温の変化が起こると、私たちの自律神経は乱れてしまい、結果として体調不良を引き起こしやすくなります。
そうならないためには、寒い日には厚着をし、暖かいと感じる日にはやや薄着にするといった風に、服装によって気温の影響を最小限に抑える調整をする必要があります。このとき特に気をつけたいのが、体を冷やさないようにすることです。
体温が1℃下がると、免疫力が約30%低下すると言われています。日中の気温が高くて薄着で出社したら、終業時には気温がグッと下がってしまい寒い思いをする。そうなると家に帰るまで体は無防備な状態になり、風邪を引きやすくなります。
春雨も同じで、いくら暖かく感じても雨に濡れると体温が奪われてしまい、免疫力が下がります。免疫力が下がったからといって、必ずしも風邪を引くわけではありませんが、それでもリスク回避のために、春は体を冷やさないように気をつけましょう。
部屋の湿度を高くしてしっかりと寝る
健康の基本は睡眠にあります。風邪対策としてはとにかく眠ることが1番です。ただし、春眠暁を覚えずと言いますように、この時期は朝寝坊をしがちです。たくさん寝るのはいいことですが、起床時間は毎日一定にしましょう。平日も休日も同じ時間に起きてください(これ、とても大切です)。
朝起きたら、まずはカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。起きてすぐに5~10分程度の散歩をするのもおすすめです。そうやって体内時計をリセットすることで体調が整いやすくなります。休日だからといってダラダラしていたら、それが体調不良の原因になります。
健康的に睡眠時間を増やすには「早く寝る」ことです。金曜日や土曜日に夜ふかしする習慣がついているという人は、生活リズムを見直しましょう。
寝るときには部屋の湿度管理も行いたいもの。3~4月は乾燥しやすく眠りの質が下がりやすいので、湿度50%くらいになるように加湿しましょう。乾燥するとウイルスなどから体を守る鼻や喉の粘膜が減ってしまい、ウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなります。
春の風邪対策として、しっかりと湿度管理した部屋で、十分な睡眠を意識しましょう。
適度な運動を習慣化し免疫力を高める
体を冷やさないように注意して、さらに快適な環境で十分な睡眠を意識することで、春の風邪対策になりますが、暖かくなってきたことですし、少しだけ運動もしておきたいですね。過去に運動経験のある人はランニング、ほとんど運動したことがない人はウォーキングがおすすめです。
ランニングなら30分、ウォーキングですと1時間を目安に体を動かしましょう。それ以上は体に負荷がかかりすぎるので、逆に免疫力低下を招く可能性があります。フルマラソン完走をめざすというのでなければ、そこまで走る必要はありません。
努力は報われると言いますが、努力の方向性が間違っていると悪い結果を引き寄せます。風邪対策として運動をするのであれば、物足りないくらいで終わらせましょう。大事なのは継続することです。1日だけで終わるのではなく、できるだけ毎日行ってください。
朝起きてすぐ、帰宅してすぐといった感じで毎日のルーティーンにして、免疫力アップをめざしましょう。ただし雨の日は体が冷えてしまうので、家でストレッチやラジオ体操をするのもよいでしょう。もちろんジムに通うのでもかまいません。
・体を冷やさない
・十分な睡眠時間を確保する
・ほどよく運動をする
春はこの3点を意識して風邪予防をしましょう。それでも体調が崩れそうになったら、栄養価の高い食事を意識して、さらにしっかりと眠ること。ちょっとしたことで体調が崩れやすい季節ですので、体の声をしっかりと聞いて無理をしないように心掛けていきたいですね。
参考文
参考:(2021/03/11 tenki.jp掲載)
https://tenki.jp/suppl/shigematsu/2021/03/11/30282.html